- 1 「もっと稼ぎたい。でも、ゆっくり暮らしたい」は矛盾している?
- 2 矛盾は「どこかにエラーが出ているよ」というサイン
- 3 アクセルを踏みながら、ブレーキも踏んでいないか
- 4 本来は軌道修正のサインなのに、自分自身をエラー扱いしてしまう
- 5 矛盾を無視して頑張り続けると、何のために働いているのか分からなくなる
- 6 「どちらかを選ばなければならない」が、そもそもの思い込み
- 7 知らないうちにやっている8つのNG行動
- 8 本当の問題は「頑張っていること」ではない
- 9 必要なのは「頑張らないこと」ではなく、線の上で頑張ること
- 10 判断基準は「点で頑張っているか、線の上で頑張っているか」
- 11 僕自身も「頑張る場所」を間違えていた
- 12 支援現場でも「全体を見る人」と「一部分だけを見る人」で差を感じる
- 13 「一貫しているだけ」でもうまくいかない
- 14 ロードマップは、ゴールまでの「レシピ」
- 15 理想の未来を仕組みに変える9STEP
- 16 最初から100%の仕組みを作らなくていい
- 17 60%で動かす。ただし、雑な状態で出すという意味ではない
- 18 仕組みを作るときに気をつけたい3つのこと
- 19 こんな失敗にも注意してください
- 20 「でも……」と思った人へ
- 21 仕組みが整うと「働いたものが残る仕事」になっていく
- 22 「私って中途半端だな」と思ったら、地図を見直せばいい
- 23 長く愛されるビジネスの仕組みづくりを知りたい方へ
「もっと稼ぎたい。でも、ゆっくり暮らしたい」は矛盾している?
「もっと収入を増やしたい」
「仕事でも、ちゃんと成果を出したい」
そう思っている一方で、
- 仕事中心の生活にはしたくない
- もっとゆっくり暮らしたい
- 一人でのんびりする時間も欲しい
- 家族との時間も大切にしたい
そんな気持ちもありませんか?
すると、ふと考えてしまいます。
「稼ぎたいなら、もっと働かないといけないのかな」
「ゆっくりしたいと思う私は、中途半端なのかな」
「仕事も家族も自分の時間も欲しいなんて、欲張りなのかな」
僕は、こういう一見すると矛盾した気持ちを持つこと自体が、問題だとは思っていません。
むしろ大切なのは、その違和感を無視しないことです。
「なんか矛盾しているな」
「このままでいいのかな」
そう感じたときは、自分を責めるのではなく、
「自分の現在地・未来・行動のどこかにズレがあるのかもしれない」
と、一度立ち止まって見直してみる。
僕は、そう考えています。
矛盾は「どこかにエラーが出ているよ」というサイン
例えば、
「お金を稼ぎたい。でも、ゆっくり暮らしたい」
という気持ち。
これだけを見ると、矛盾しているように感じるかもしれません。
でも、
「将来ゆっくり暮らせる状態を作るために、今はお金を稼ぐ」
のであれば、必ずしも矛盾していません。
違う時間軸にある願望を、同じ平面に並べて考えてしまうから、矛盾しているように見えることがあります。
「今は頑張りたい」
「将来はゆっくり暮らしたい」
これは両立します。
「仕事も大切にしたい」
「家族との時間も大切にしたい」
これも、必ずしもどちらかを捨てなければいけない話ではありません。
だから僕は、矛盾や違和感が出てきたとき、
「どこかにエラーが出ているよ」
というサインとして捉えるのがいいと思っています。
そして、
- 自分は本当は何を望んでいるのか
- 今、自分はどこにいるのか
- なぜ今この行動をしているのか
- その行動は、欲しい未来につながっているのか
を見直していきます。
アクセルを踏みながら、ブレーキも踏んでいないか
行動と感情が一致していない状態は、
アクセルを踏みながら、同時にブレーキを踏んでいるようなものです。
表面上は一生懸命頑張っている。
でも心の中では、
「本当はこんなことしたくない」
「いつまでこれを続けるんだろう」
「こんな働き方をしたかったわけじゃない」
と思っている。
これでは、本来自分が持っている力も発揮しにくくなります。
だから、矛盾を消そうとする必要はありません。
違和感をきっかけに、
未来と現在を見直し、行動と感情を同じ方向へ向けていく。
それが大切です。
本来は軌道修正のサインなのに、自分自身をエラー扱いしてしまう
そもそも本来、ギャップって全然悪いことじゃなくて
どう受け止めるのかが重要なんですよ。
・ギャップに悩む。自分を責める。
・ギャップを認める。成長のために頑張る!
こんな感じで、受け止め方で全然自分の行動が変わってくるんですね。
つまり、矛盾や違和感を感じたとき、
「どこかにズレがあるサインだな」
と受け取って、自分の現在地・未来・行動を見直せばいいのです。
ところが実際には、
- 「自分は何をやっているんだろう」と責める
- 「本当はこうなりたいのに全然できていない」と落ち込む
- 無価値感や無力感を持つ
- 違和感を無視して、そのまま働き続ける
- 社会や人、環境に不満を持つ
- 成果が出ないから、さらにがむしゃらに頑張る
という方向へ進んでしまうことがあります。
さらに怖いのは、感情そのものを拾わなくなってしまうことです。
何を感じているのか分からない。
何を伝えたいのか分からない。
何のために仕事をしているのか分からない。
それでも、とりあえず作業だけは続ける。
そうなると、
- 発信に思いや熱量が乗らない
- 表情や身振り手振りにも熱が出ない
- 本人らしさが伝わらない
- 仕事への好奇心も薄れていく
ということが起こります。
本来、違和感は「何を見直せばいいか」を教えてくれるサインです。
それなのに、
エラーを見直すのではなく、自分自身をエラー扱いしてしまう。
あるいは、
エラーを無視して走り続けてしまう。
ここに、大きなズレがあります。
矛盾を無視して頑張り続けると、何のために働いているのか分からなくなる
本当は自由になりたくて始めた仕事なのに、いつの間にか仕事に人生を支配されてしまう。
これは、コンテンツビジネスでも起こり得ることです。
売上が上がらない。
すると、
「どうすればもっと売上が上がるんだろう」
ばかり考えるようになります。
そして本来あった、
- 誰かを喜ばせたい
- 誰かの役に立ちたい
- 貢献したい
という気持ちより、売上そのものが目的になっていく。
感情を切り離したまま頑張り続けると、
- 思いや熱量が発信に乗らない
- お客様との関わりの質が落ちる
- 好奇心ややりがいがなくなる
- 新しいアイデアが出にくくなる
- 集中力やモチベーションが落ちる
- 「何のために仕事をしているんだろう」と感じる
という状態にもつながっていきます。
短期では「今だけ頑張れば」と考える
「今頑張れば、なんとかなる」
そう考えて、
- 睡眠
- 健康
- 自分の時間
- 家族との時間
を削りながら、とにかく頑張る。
でも、
「本当にこのままでいいのかな」
という違和感は残ります。
中期では、好奇心ややりがいが薄れていく
感情を拾わない状態が続くと、
- 好奇心
- ワクワク
- やりがい
- 自分なりの問題意識
が徐々に薄れていきます。
発信やコンテンツにも本人らしさが出にくくなり、成果が出なければ、さらに無価値感や無力感が強くなっていきます。
長期では「こんな人生にしたかったわけじゃない」につながることもある
最終的には、
「こんな人生にしたかったわけじゃない」
という後悔につながる可能性があります。
家族との距離が広がったり、パートナーとの関係が悪化したり、仕事そのものを続けることが難しくなることもあるでしょう。
心への負担が長く続けば、メンタル面へ影響する可能性もあります。
もちろん、必ずそうなるという話ではありません。
ただ、
矛盾のサインを無視し、感情を切り離したまま頑張り続けることには、それだけの代償がある。
ということです。
「どちらかを選ばなければならない」が、そもそもの思い込み
こうした状態になってしまう背景には、
「どちらか一方しか選べない」
という考え方があります。
例えば、
- 稼ぐか、ゆっくり暮らすか
- 仕事か、家族か
- 成果か、休息か
という二択です。
そこから、
- 休みたいと思うのは甘え
- 頑張れない自分が悪い
- 今は仕事を優先するしかない
- 家族との時間を取るなら仕事を諦めるしかない
- 両方欲しがるのはわがまま
- 今とにかく頑張れば、その先で楽になれる
- 売上さえ安定すれば今の状況は解決する
という考え方につながっていきます。
でも、この考え方には大きな問題があります。
未来全体を見ず、「今この瞬間」だけで判断してしまっていることです。
そのため、
「今忙しい=これからもずっと忙しい」
「今休む=成果が出ない」
「家族を優先する=仕事を諦める」
という短期的な二者択一になってしまいます。
さらにSNSを見れば、
- 毎日投稿
- フォロワー数
- 再生数
- 新しいノウハウ
- 新しいツール
- 新しい集客方法
など、点の情報が次々と流れてきます。
すると、
「これもやらなきゃ」
「あれもやらなきゃ」
と、どんどん足し算型になっていきます。
知らないうちにやっている8つのNG行動
ここからは、こうした状態のときに起こりやすい行動を具体的に見ていきます。
1. 行動量を増やすことが目的化する
例えば、
「毎日投稿しなきゃ」
「もっと発信しなきゃ」
と、本当に必要なのかを判断せず、とにかく「もっとやる」方向へ進んでしまう。
問題は、行動量を増やすこと自体ではありません。
現在地とゴールが分からないまま行動量を増やしていることです。
今どこにいて、何が足りなくて、次にどこへ進むのかが分からなければ、その行動が本当に必要なのか判断できません。
2. ボトルネックではない細部を改善する
- 動画編集
- 画質
- カメラ
- デザイン
など、本当の問題ではない部分のクオリティを上げ続けることがあります。
もちろん、これらが重要な場合もあります。
でも、商品そのものに問題があるのに動画の画質を上げても、根本解決にはなりません。
本当のボトルネックが分からないと、成果を止めている原因とは違う場所を改善してしまいます。
3. 自分のデータを見ず、SNS情報に飛びつく
SNSで、
「これをやったら売れました」
「今はこの方法です」
という情報を見る。
すると、
「自分に足りないのはこれだったんだ」
と考えて、すぐ別の施策に移る。
でも、本当にそうでしょうか。
自分のデータを確認せず、判断基準もない状態では、外部の情報に反応し続けることになります。
4. 睡眠や休息を削る
「休むのは甘え」
「頑張ることが正義」
と考え、睡眠や休息まで削ってしまう。
これは、何をすれば前に進むのか分からない不安を、行動量で埋めようとしている状態とも考えられます。
何をすればいいか明確なら、ただ長時間働けばいいわけではないことにも気づけます。
5. 自分の楽しみやご褒美を我慢する
「成果が出たら旅行へ行こう」
「売上が上がったら欲しいものを買おう」
と、最終的な成果が出るまで、自分の欲求をずっと後回しにしてしまう。
でも、途中経過を成果として認識できなければ、いつまで経っても自分を評価できません。
6. 小さな達成を無視する
「まだ足りない」
「もっと頑張らなきゃ」
と考え続ける。
これは、ゴールまでのSTEPが見えていないこととも関係します。
道のりが見えていれば、
「今ここまで来た」
と確認できます。
しかし、地図がなければ、自分がどこまで進んでいるかすら分かりません。
7. 家族や健康を犠牲にして頑張る
「仕事か家族か」
「成果か健康か」
と0か100かで考え、仕事を取る代わりに他を切り捨ててしまう。
僕は、家族を大切にできている実感や、家族から応援されている感覚も、仕事へ向かうエネルギーになると思っています。
そもそも家族との時間を大切にしたくて自由な働き方を選んだのに、その家族を犠牲にしてしまえば、本来欲しかった未来から離れてしまいます。
健康も同じです。
仮に売上目標を達成しても、その過程で健康を大きく損ねたのであれば、それは本当に欲しかった未来でしょうか。
8. 利益至上主義になる
「とにかく稼げば解決する」
と考え、売上や利益だけを最優先にする。
すると、本来あった、
- 誰かを喜ばせたい
- 誰かの役に立ちたい
- 自分らしく働きたい
という思いからズレていきます。
利益は大切です。
でも利益は、理想の人生を手に入れるための一つの手段であって、ゴールそのものではありません。
僕が本当に大切だと思うのは、
- お金の豊かさ
- 時間の豊かさ
- 心の豊かさ
が共存していることです。
本当の問題は「頑張っていること」ではない
ここまで見ると、
「じゃあ、頑張らない方がいいの?」
と思うかもしれません。
そうではありません。
僕が問題だと思っているのは、頑張ることではなく、
理想の未来を実現するために必要な仕組みが見えておらず、その仕組みを作るためのロードマップもないことです。
本当に欲しいのは、売上だけではないはずです。
- 必要なお金がある
- 自分や家族との時間がある
- 心に余裕がある
- やりがいや好奇心を持って働ける
そんな状態ではないでしょうか。
その状態を実現し、維持するには仕組みが必要です。
ところが、
「どんな仕組みを作ればいいのか」
という完成形が見えていない。
そして、その仕組みをどう作ればいいのかというロードマップもない。
すると、
理想の未来が見えない
↓
必要な仕組みが分からない
↓
仕組みを作る地図もない
↓
今何をすればいいか分からない
↓
不安や恐れが強くなる
↓
目の前の二択に反応する
↓
がむしゃらに頑張る
↓
家族・健康・時間まで犠牲にする
↓
本来欲しかった人生から遠ざかる
という流れが起こります。
だから、0か100かで考えてしまうこと自体が根本原因なのではありません。
ロードマップが見えていないから、0か100かで判断せざるを得なくなっている。
僕は、そう考えています。
必要なのは「頑張らないこと」ではなく、線の上で頑張ること
僕が大切だと思っているのは、
頑張ることが問題なのではなく、その頑張りが「仕組みという一本の線」の上に乗っているかどうか
です。
点で頑張るのではありません。
理想の未来を叶える仕組み全体を見たうえで、
今必要な場所を頑張る。
これが大切です。
理想の未来を叶える仕組みに必要な6つのこと
1. 思想・世界観・哲学が一貫している
- なぜ仕事をするのか
- 何を大切にしているのか
- 何を発信するのか
- どんな商品を提供するのか
- お客様にどうなってほしいのか
これらがつながっていることです。
2. 三方良しになっている
本人の思想や世界観を一方的に押し付けるのではなく、
- 自分にとって良い
- お客様にとって良い
- 社会にとって良い
という状態を考えます。
さらに広く見れば、
- 家族
- チームメンバー
- 取引先
- その他の関係者
にとってもメリットがある状態を考えていきます。
3. 発信から運営まで一本の線でつながっている
例えば、
思想・世界観・哲学
↓
発信
↓
集客
↓
教育・気づき
↓
販売
↓
運営・商品提供
までが一貫している状態です。
4. 無駄な手作業が減り、自動化されている
システム化・テンプレート化・自動化できるものは仕組みに任せます。
そして自分は、
- 発信
- 企画
- 顧客理解
- 価値提供
など、本当に力を使うべき仕事へ時間を使います。
5. 再現性がある
本人にしか分からない状態ではなく、
「なぜこれをするのか」
「どうやればいいのか」
が整理され、他の人でも一定程度実行できる状態にします。
6. データを見ながら改善できる
「なんとなく良さそう」
ではなく、
どこがうまくいっていて、どこで止まっているのかを、数字やお客様の反応から判断できる状態です。
判断基準は「点で頑張っているか、線の上で頑張っているか」
同じ「発信を頑張る」でも、
「とにかく発信するしかないから頑張る」
のと、
「今はロードマップ上で発信を整えるフェーズだから頑張る」
のとでは、意味がまったく違います。
後者なら、発信のフェーズが終われば、
「次はここを頑張る」
と、力の使い方を変えられます。
見通しがあることで、
「今、なぜこれを頑張っているのか」
が分かる。
その結果、
- 不要な努力を減らせる
- 次に何をすればいいか判断できる
- 頑張る時期と休む時期を切り替えられる
- 一つの施策が失敗しても全体から修正できる
- 不安からがむしゃらに動かなくてよくなる
ようになります。
だから判断するときは、
「その頑張りは、点で頑張っているのか。それとも線の上で頑張っているのか」
と考えてみてください。
僕自身も「頑張る場所」を間違えていた
僕自身も以前、
- ブログ
- メルマガ
- SNS
- フォロワーを増やすこと
などを、かなり頑張っていました。
発信から登録までは進む。
でも、売上には十分つながらない。
当時を振り返ると、問題は集客だけではありませんでした。
例えば、
- お客様が本当に欲しい商品になっていなかった
- 商品の魅力が不足していた
- 教育部分が弱かった
などなど、別の構成要素にも問題がありました。
なのに集客だけを見ていたら、
「もっと発信しなきゃ」
「もっとフォロワーを増やさなきゃ」
となってしまいます。
でも、そこがボトルネックでなければ、頑張る場所が違います。
支援現場でも「全体を見る人」と「一部分だけを見る人」で差を感じる
僕はWebディレクターとして、これまでさまざまなコンテンツホルダーの支援に関わってきました。
その中で僕自身が感じているのは、
うまくいっている人ほど、ビジネスを構成要素に分け、全体を組み立てている
ということです。
一方、うまくいっていないケースでは、
- 発信ばかり頑張る
- 集客できても売れない
- 商品が弱い
- 教育が弱い
- 商品提供や運営に問題がある
など、一部分だけを見ていることが多くあります。
これは統計的な話ではなく、あくまで僕自身の支援経験から感じている傾向です。
だからこそ、感覚だけではなくデータも見ます。
例えば、
「集客はできているから、教育が悪いのでは?」
と思っていたとしても、実際に数字やお客様の反応を見ると、
「そもそも商品そのものがニーズとズレていた」
ということもあります。
必要なのは、
データ
↓
仮説
↓
ボトルネック特定
↓
改善
という考え方です。
「一貫しているだけ」でもうまくいかない
僕の支援経験では、世界観や発信の一貫性が大切だと感じています。
でも、それだけでも十分ではありません。
世界観が一貫していた海外バイヤー案件
ある海外バイヤー案件では、
- 本人が自分全開で楽しむ女子という発信している
- 旅行や買い物を楽しむ感覚と事業の世界観が一致している
- 発信から販売・運営まで一貫している
という状態でした。
僕の支援経験では、この案件はうまくいっていました。
「自分が好きなこと」
「伝えていること」
「仕事として提供しているもの」
が、一本につながっていたんです。
言っていることと実態が一致していなかった案件
一方で、別の案件では、
「この勉強会に参加すれば誰でも成約できる」
という強いノウハウを打ち出していました。
ただ、
- 本人自身が提唱している内容を実現できていない
- 言っていることと、やっていることが一致していない
というズレがありました。
集客はできても、バックエンド販売には十分つながりませんでした。
世界観はあっても、三方良しになっていなかった案件
また別の、約140万円の商品では、世界観そのものには一貫性がありました。
ただ、僕の認識では、
- 価格に対してサポートが弱い
- 商品提供後の運営が十分ではない
- 顧客側が感じられる価値が弱い
という状態でした。
その結果、
- 口コミが広がらない
- コンテンツホルダーの良さが広がらない
- 新規集客が伸びない
- 継続するお客様が減る
- 半年に1人程度しか新規参加がない時期もある
という状況を経験しました。
だから僕は、
「一貫性 × 三方良し」
の両方が必要だと考えています。
自分らしさがあればいいわけでもない。
お客様のためだけに、自分を削ればいいわけでもない。
自分、お客様、世間。
できるだけ関わる人みんなにとって良い状態を作る。
そのうえで、それをビジネス全体へ一貫して落とし込んでいく必要があります。
ロードマップは、ゴールまでの「レシピ」
例えば、美味しいチャーハンを作りたいとします。
「美味しいチャーハンを作る」
というゴールだけ分かっていても、それだけでは作れません。
必要なのは、
- 完成形
- 材料
- 道具
- 調味料
- 切り方
- 火加減
- 工程
などの構成要素です。
そして、それらを正しい順番で組み立てるためにあるのがレシピです。
つまり、
ロードマップとは、ゴールまでのレシピのようなものです。
ただし、レシピがあれば誰でも必ず完璧なチャーハンを作れるわけではありません。
経験が足りなければ、
- 経験者
- 専門家
- AI
などの力を借りてもいい。
ロードマップも同じです。
ロードマップを作っただけで、すべてうまくいくわけではありません。
行動しなければ進みませんし、ロードマップそのものが間違っている可能性もあります。
だから、
- テンプレート
- マニュアル
- 経験者
- AI
なども使いながら、地図そのものの妥当性を確認していきます。
そしてもう一つ大切なのは、
- やりがい
- 好奇心
- ワクワク
- 何のためにやるのか
という感情とロードマップをつなげることです。
地図が正しくても、そこへ行きたいと思えなければ動けません。
理想の未来を仕組みに変える9STEP
ここからは、実際にどうやって理想の未来を仕組みに変えていくのかを9STEPで整理します。
STEP1|理想の未来を明確にする
何をするか
お金・時間・心・家族・仕事などを含めて、
「最終的にどんな人生・働き方を作りたいのか」
を明確にします。
Reason Why
目的地が分からなければ、必要な仕組みも決められないからです。
売上だけをゴールにすると、
「売上は増えたけれど、時間がなくなった」
ということも起こります。
だから、仕事だけではなく人生全体で考えます。
完成ライン
自分が最終的に手に入れたい状態を言語化できていることです。
STEP2|現在地を把握する
何をするか
理想に対して、
- できていること
- 不足していること
- 違和感や矛盾があるところ
を確認します。
Reason Why
目的地だけ分かっていても、現在地が分からなければ、どこから進めばいいか判断できないからです。
完成ライン
理想と現状のギャップを把握できている状態です。
STEP3|理想を叶える仕組みの構造を分解する
何をするか
理想を実現するために必要な構成要素を洗い出します。
例えば、
思想・世界観・哲学
↓
発信
↓
集客
↓
教育・気づき
↓
販売
↓
運営・商品提供
↓
改善
といった構造です。
さらに、
- 自動化
- 再現性
- データ管理
も考えます。
Reason Why
ゴールを一つの大きな塊として見ているだけでは、具体的に何を作ればいいか分からないからです。
完成ライン
理想の未来を支える主要な構成要素が見えている状態です。
STEP4|仕組みの設計書・ロードマップを作る
何をするか
構成要素を一本の線としてつなぎます。
- なぜこの発信をするのか
- どこへ集客するのか
- 何に気づいてもらうのか
- 何を販売するのか
- 購入後、どう成果を出してもらうのか
まで設計します。
さらに可能な範囲で、
- どこを自動化するか
- どこを人が担当するか
- 何のデータを見るか
- どこを変えると何に影響するか
まで考えます。
Reason Why
点の施策ではなく、理想の未来へ向かう一つの仕組みにするためです。
完成ライン
現在地から理想までの流れと、仕組みの基本設計が見えている状態です。
STEP5|行動できる単位まで細分化する
何をするか
「商品を作る」
「集客する」
という大きな項目のままにせず、実際に動ける作業単位まで細かくします。
Reason Why
抽象度が高いままだと、
「今日、何をすればいいのか」
が分からないからです。
完成ライン
次に何をすればいいか、具体的に判断できる状態です。
STEP6|優先順位を決める
何をするか
全部を同時にやらず、
「今はどこを作るフェーズなのか」
を決めます。
Reason Why
ここを決めないと、再び足し算型・がむしゃら型の働き方へ戻ってしまうからです。
完成ライン
今やることと、今はやらないことが決まっている状態です。
STEP7|仕組みを構築し、必要な部分は自動化する
何をするか
設計書という仮説に沿って、
- LINE配信
- リマインド
- 顧客管理
- 決済後の案内
- コンテンツ提供
- データ取得
など、自動化できる部分は必要に応じて最初から自動化します。
Reason Why
手作業を必要以上に増やすと、
- 発信
- 企画
- 顧客理解
- 価値提供
など、本当に人が能力を使うべきところへ力を振れなくなるからです。
完成ライン
設計した仕組みを一通り動かせる状態です。
STEP8|実際に動かしてデータを取る
何をするか
仕組みを仮説として実際に動かし、
- どこまで進んだか
- どこで離脱したか
- 何に反応したか
- 何が売上につながったか
を確認します。
Reason Why
最初の設計が必ず正解とは限らないからです。
完成ライン
各ポイントについて、実際のお客様の反応やデータを確認できている状態です。
STEP9|ボトルネックを特定し、仕組みを育てる
何をするか
データを見ながら、
「設計書のどこが良かったのか」
「どこが悪かったのか」
を判断し、必要な部分だけを修正します。
仮説設計
↓
構築・自動化
↓
運用
↓
データ取得
↓
ボトルネック特定
↓
修正
↓
再運用
これを繰り返します。
Reason Why
仕組みは、最初から完成品として作るものではないからです。
現実のお客様の反応やデータを見ながら育てていきます。
完成ライン
データから改善箇所を判断し、自分で仕組みを更新できる状態です。
最初から100%の仕組みを作らなくていい
仕組みを作ろうとすると、
「ちゃんと完成させてから動かさないと」
と思う人もいるかもしれません。
でも、最初から100%を目指す必要はありません。
まず大切なのは、
スタートからゴールまで、最低限つながっていることです。
例えば本来なら、教育コンテンツとしてロング動画や無料セミナーを用意したい。
でも、まだ作れていない。
それなら最初は、無料個別相談など、今できるシンプルな方法で導線を通してもいいんです。
まず一度、スタートからゴールまで流れる状態を作る。
そのうえで改善していきます。
最初に確認したい4つのこと
仕組みを作る前には、少なくとも次の4つを確認します。
三方良し
- 自分
- お客様
- 社会や周囲
にとって良い状態になっているか。
自己理解
- 何をしたいのか
- 何を伝えたいのか
- 何ができるのか
- どんな思想や世界観を持っているのか
を理解します。
顧客理解
- 何に悩んでいるのか
- 何を求めているのか
- どんな未来を手に入れたいのか
を把握します。
市場理解
- 今どんな媒体やツールが使われているか
- 顧客行動に合っているか
- 注意すべき表現やルールはないか
- どんな流行や変化があるか
なども確認します。
60%で動かす。ただし、雑な状態で出すという意味ではない
僕は、60%程度でも、
- お客様へきちんと価値提供できる
- スタートからゴールまで導線が通っている
のであれば、一度動かしていいと思っています。
ただし、
60%=中途半端なものをお客様へ出す
という意味ではありません。
お客様へ失礼がある。
必要な価値を提供できない。
途中で導線が切れてしまう。
それなら、まだ出すべきではありません。
でも、お客様へきちんと価値提供でき、スタートからゴールまで線が通っているなら、それは一度「完成」しています。
ただ、さらに改善できる余地が残っているだけです。
チャーハンで言えば、
材料・道具・工程が揃い、お客様へ料理として出せる状態なら完成です。
そこから、
- もっと良い鍋にする
- もっと良い食材にする
- もっと良い器にする
と改善していけばいい。
最初から最高級の鍋も食材も器も揃えないと、チャーハンを出せないわけではありません。
仕組みを作るときに気をつけたい3つのこと
1. 作りすぎない
最初から100%を目指さないことです。
まず線を通します。
2. 複雑にしない
できるだけ、
「どこを変えると、どこに影響するのか」
が分かるシンプルな構造にします。
複雑になりすぎると、改善するときに原因が分からなくなります。
3. 足し算だけで改善しない
改善というと、
- 特典を増やす
- アンケートを増やす
- コンテンツを増やす
- LINEを増やす
と考えがちです。
でも、
「なくした方が分かりやすい」
「お客様の負担になっている」
のであれば、削った方がいい。
引き算も改善です。
こんな失敗にも注意してください
仕組みを作るときは、
- 完璧な地図ができるまで進まない
- 最初からすべて作り込む
- 仕組みを複雑にする
- 自動化そのものを目的にする
- 改善のたびに足し算する
といった状態にも注意が必要です。
大切なのは、
三方良し・自己理解・顧客理解・市場理解をもとに設計図を作り、60%でも導線が通ったら動かすこと。
そして、仕組みは足し算だけではなく引き算もしながら、シンプルに育てていくことです。
「でも……」と思った人へ
ここまで読んでも、いくつか不安が残るかもしれません。
よく出てきそうな疑問について、僕の考えをまとめます。
Q1. 自分一人ではロードマップを作れません
まずAIを使って、
- ゴール
- 現在地
- 構成要素
- STEP
を整理してみるのも一つの方法です。
それでも、
「思った回答にならない」
「本当に合っているか不安」
なのであれば、僕へ相談してきてください!
Q2. 構成要素が正しいか判断できません
まずは自分で必要だと思う要素を出してみます。
そのうえで、
- 不足しているもの
- 不要なもの
- 順番
をAIに確認する。
それでも判断できなければ、僕へ相談してきてください!
Q3. 忙しくてロードマップを作る時間がありません
この場合は、そもそもの時間の使い方を間違えている可能性があります。
- がむしゃらに仕事をしている
- 必要のないことをしている
- 優先順位が決まっていない
のであれば、だからこそロードマップが必要です。
何もないまま頑張っているのであれば、
一度すべてを止めてでも、ロードマップを作る。
僕は、そのくらい重要だと思っています。
Q4. 作っても行動できる気がしません
まず確認してほしいのは、
「行動できる単位まで細かくなっているか」
です。
例えば、
「高額商品を作る」
では、まだ大きすぎます。
- 自分にできることを書き出す
- 提供できるサポートを考える
- お客様が成果を出すSTEPを考える
など、自分が実際に動けるところまで分解します。
それでも動けないのであれば、
- ワクワクしているか
- 好奇心があるか
- 本当に自分がやりたいことなのか
も見直してみてください。
Q5. 60%で始めるのが怖いです
まず、
「何を恐れているのか」
を明確にしてみてください。
お客様に嫌われることなのか。
ミスをすることなのか。
ちゃんとしていない人だと思われることなのか。
そして改めて確認してほしいのは、
60%とは、雑な未完成品を出すという意味ではない
ということです。
お客様へ失礼なく、きちんと価値提供でき、スタートからゴールまで線が通っているなら、それは一度完成しています。
あとは改善していけばいいんです。
Q6. 最初から自動化して、設計が間違っていたら大変では?
設計が間違っていれば、当然修正は必要です。
だから重要なのは、
自動化するかどうかではなく、
その前の設計です。
テンプレートや既存の設計パターン、経験者の知見などを使って、仮説の精度を高めてから構築します。
Q7. 思想や三方良しより、まず売上を作る方が先では?
僕は、売上を作るためにも自分の軸が必要だと考えています。
「どう言えば売れるか」
だけで考えていると、売るためだけにうまいことを言う状態になりやすいからです。
必要なのは、
- 何を伝えたいのか
- なぜこの仕事をしているのか
- お客様にどうなってほしいのか
- 何を大切にしているのか
という自分の軸です。
そこからメッセージを発信し、共感してくれた人から選ばれる。
僕は、その方が短期的な売上だけではなく、長く愛されるビジネスにつながると思っています。
Q8. 仕組みにすると自分らしさがなくなりませんか?
仕組み化とは、人間味をなくして機械化することではありません。
僕が考える仕組み化は、
自分らしさや思いが、きちんとお客様まで届くように仕組みに乗せることです。
- 思い
- 哲学
- 世界観
- 経験
- お客様への願い
が一貫して伝わり、
「この人だからお願いしたい」
と思ってもらえる仕組みを作ります。
Q9. 今まで色々試して失敗したので、またうまくいかない気がします
これまでの経験は、無駄ではありません。
問題だった可能性があるのは、
- 商品
- 発信
- LINE
- 特典
- セールス
などを、点として改善していたことです。
一つひとつは必要でも、それ単体でビジネス全体が成立するわけではありません。
必要なのは、
それらを、お客様のためにどう一本につなぐか。
これまでやってきたことを捨てる必要はありません。
仕組みという全体構造の中へ、配置し直せばいいんです。
Q10. まだ売上が少ないので、仕組み化は早いのでは?
僕は、売上の大小に関係なく、最初から仕組みという視点を持った方がいいと思っています。
自動化とは手抜きではありません。
無駄な仕事を減らし、本当に人がやるべき部分へ力を使うことです。
売上が少ない段階だからこそ、
- 無駄な作業を増やさない
- 点の施策を増やさない
- 発信や顧客理解など重要な部分へ力を使う
ために、仕組みを設計します。
仕組みが整うと「働いたものが残る仕事」になっていく
仕組みが整ってくると、
- 売上が安定する
- 自動化によって時間も安定する
- 自分や家族に使える時間が増える
- 前に進んでいる実感を持てる
- 好奇心やワクワクを持って働ける
- 不要な頑張りや我慢を減らせる
という状態を目指せるようになります。
そして僕は、仕事そのものも資産にしていけると思っています。
自分のやりたいことを、
- 発信
- コンテンツ
- 仕組み
として積み重ねていく。
コンテンツが増えれば、
- 専門性が伝わる
- 信頼が積み上がる
- より多くのお客様へ届く
- ビジネスが強くなる
- 新しい広がりが生まれる
という状態につながります。
つまり、
「働いたら消える仕事」から、「働いたものが残り、次の成果につながる仕事」へ変わっていく。
さらに仕組みが成熟すれば、
- システム
- チーム
- 外部スタッフ
- 認定制度などの他の担い手
へ仕事を移していくこともできます。
自分一人がすべてを抱えなくても、お客様へ価値を届けられる状態を作っていく。
僕が目指したいのは、そんな働き方です。
「私って中途半端だな」と思ったら、地図を見直せばいい
最終的に欲しいのは、
- お金が豊か
- 時間が豊か
- 心が豊か
- 家族との時間を大切にできる
- 自分一人の時間も持てる
- 好きなことを我慢しなくていい
- 仕事にもやりがいがある
という状態ではないでしょうか。
さらに、
- 自分
- お客様
- 家族
- チーム
- 社会
にも価値が広がっていく。
三方良しどころか、五方良しと言えるような状態です。
だから、
「もっと稼ぎたい。でも、ゆっくりしたい」
「仕事を頑張りたい。でも、家族も大切にしたい」
そんな気持ちが出てきたときに、
「私って中途半端だな」
と自分を責める必要はありません。
その矛盾は、
未来と今の行動のどこかにズレがあることを教えてくれるサイン
かもしれません。
仕事か家族か。
お金か時間か。
頑張るか休むか。
そんな0か100かの二択にするのではなく、
「自分が欲しい未来を叶えるには、どんな仕組みが必要で、今はそのどこを作る時期なのか?」
と考えてみてください。
僕が今回いちばん伝えたいのは、
「“私って中途半端だな”と思ったら、自分を責めるんじゃなくて、一度地図を見直せばいい。どちらかを諦める必要はなくて、欲しい未来につながる仕組みを作ればいい。」
ということです。
矛盾は、自分を責める材料ではありません。
未来と今のズレに気づくサインです。
理想の未来を叶える仕組みという地図を持って、その線の上で今必要なことを頑張ればいいんです。
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