治療技術を洗練させるコミュニケーション

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言語誘導が失敗する背景とは?

患者さんへの言語誘導で
このようなことは皆さんありませんか?

 

セラピスト『立ちましょう』

 

患者さんは、屈曲動作なく

前方への重心移動なく

後方重心で立とうとするため

尻餅をつく。

 

よくある光景だと思います。

 

これは
なぜこのような事が起きるのでしょうか?

 

それは、『立ちましょう』という
この言葉に原因があります。

 

コミュニケーションはイメージを作らせる

セラピストからの言語誘導は
その言葉の意味から
患者さんの中で
立つための【イメージ】を作ります。

 

患者さんは
このイメージに合わせた
運動をプログラミングして
行為を実行します。

 

つまり
セラピストの言葉は
運動のプログラミングを
作るための要因となっているのです。

 

『立ちましょう』を分析する

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『立ちましょう』を分析すると
どのようになるでしょうか?

このような動作をする方にとって
立つという言葉は
どのようにイメージされているのか
分析をしてみましょう。

 

患者さんは、屈曲動作なく

前方への重心移動なく

後方重心で立とうとするため

尻餅をつく。

 

①屈曲動作ない

離臀しようとしていくことから
最終的な立位姿勢へと姿勢を
変えようとしていることがわかります。

 

ただ、立つという言葉が
早期に伸展活動を誘発しています。

 

つまり、
この方のイメージには『立つ』に
屈曲動作がなく
立位姿勢へと移行しようとしていることが
動作から汲み取ることができます。

②重心移動がない、後方重心で立つ

ガストロを求心性収縮として出力されていて
足底で荷重を受け止めようとしていない
ことが、動作から判断できます。

 

そのため
体重を受け止め、
姿勢を保つために必要な
足底での圧感覚情報を
立ち上がりに活用することができていません。

③空間的・時間的イメージと実際の運動がリンクしていない。

立とうとして
尻餅をつくということは
イメージと実際の運動が
リンクしていないことがわかります。

 

治療的コミュニケーションアプローチ

 

では
どのようにアプローチすれば
いいのでしょうか。

 

『立ちましょう』

 

の言葉を変化させていきます。

 

準備

『尻餅になりましたね』(客観的事実)
『私は、○○さんが上手に立つことで、楽に生活をしてもらいたいと思っています。』(自分の想いと相手のメリット)
『立つまでには訓練が必要ですが、一緒にリハビリをやってくれますか?』(意思の確認)

 

パターン①

『膝よりも頭が出るように』

(身体位置関係によるアプローチ)

パターン②

『お尻の後ろにある体重を

太ももの裏へ移し、

足に体重がかかったら

お尻を上げます』

(圧感覚中心のアプローチ)

パターン③

『お辞儀をするように』

(直喩を利用したアプローチ)

パターン④

『私の動きを見てください。

(立ち方を見せる)』

(立ち上がりの分析から、自己運動イメージを修正する)

パターン⑤

『○○さんが、私が立つまで

言葉で誘導してください』

(立つことを他者を利用して、自己分析を進める)

パターン⑥

『ふわ~ と、お尻を浮かせてください』

(オノマトペを利用する)

 

 

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色々なパターンがあり
それぞれが、患者さんの状態に合わせて
選択したり
組み合わせたりすることで
言語誘導としてアプローチしていきます。

 

もちろん
言葉だけで変化がなければ
ハンドリングによる誘導を付け加えることは
非常に有効な手段だと思います。

 

また、それでも変化がなければ
機能訓練として
圧情報を行為に活用できるように
訓練を始めていくなどの
バリエーションの広がりがあります。

もしくは、
自助具の使用や
介助ありでと自立度を下げることなど
すべては患者さんのニードに合わせて
リハが進められていくと思います。

まとめ

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言葉は
患者さんのイメージを作ります。

 

そして、
言葉や非言語で
そのイメージを修正していくことが可能です。

 

自分自身の言葉が
現在患者さんのどの部分へと
アプローチしているのかを考えながら
コミュニケーションをとることで
治療的な関わりがさらに洗練されていくはずです。

 


 

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